●祕傳書の作成編「概要」
●伝承流儀の祕傳書群1
●武藝祕傳書各論




●一八十神剣(いわとしんけん)[天狗傳剣法]
本来的な古流剣術に奥の殆どに存在していたと考えられる天狗傳剣法の部分の技術傳体系です(実体的には各流色々な名称と各技術傳体系としと様々な形態にて付随していたと思われる)。
残念ながら現在の(所謂)古武道、古流剣術に於いて最も欠落している部分かと思われる。
此処の部分は巨大なる剣術技法傳の宝庫であり、ここを潜り抜けないと本来の古流剣術の深い芸術剣法の世界に入っては行けない。これは剣術傳に於ける登竜の為の重大な関門であると考えられるのです。













●神傳慈元流居相平法
古い形の居合剣法流儀です。独演居合形に加え深い組太刀居合形を伝える。奥傳必殺極意技を多く伝える貴重な居合流儀です。













●天然理心流剣術
多摩地帯において隆盛した幕末剣法の名門。新撰組の近藤勇を筆頭とした幹部連中が学んだ剣術流儀とて余りにも著名。現在でも同地の各師範家に多くの流儀祕傳書が現存しており、精密な形解説文書も多数遺されており、古を業を蘇らせる事が出来る。
管理人自身、少なくとも近藤周助の伝えた剣術における切紙の初傳から免許に至る全ての形の復元をなすことができた。
また同流の半棍(杖)術も文書により復元済である。


















●武蔵二刀剣法
当会の継承する保存流儀を三十数流儀と前記したが、流儀数が余り確定的ではないのは流儀の数え方の問題にもよる。大きな所で宮本武蔵が伝えた剣術傳を纏めて「武蔵二刀剣法」として伝えているが、実体的には系脈の違う数流儀を伝えている。左近傳の二天流、小倉藩傳の武蔵流、肥後熊本細川藩傳の二天一流、越後傳の神免二刀流等である。肥後傳二天一流も三系統からの伝承を纏めた形で伝えている形である。これらは系脈の違いのみならず、技自体がかなり相違しまた流名自体も違うので別流儀と言えば正に別流儀である。しかしながら当会としてそれら纏めて段階的伝承をなしている(全組太刀型八十九本)。しかし混合する形ではなくそれぞれの流儀ブロックとして古典の儘継承するスタイルとしている。これは武蔵傳剣法と言う立場で言えばこれで一流儀と言う考え方もできる……。
ともあれ各流の祕傳書の寸法は合致させて新たに伝授巻を作成した。是れらに加え『武蔵二刀剣法口傳奥祕傳書』、そして肥後に遺された『兵法三十五箇條』『五輪書』等も武蔵剣法口傳書として纏め伝え遺す形をとっている。
全体的な纏めもあるが、各流儀としても独立した形なので、それぞれの巻は目録書きのみならず口傳解釈、型覚え解説を全て含めた内容となってい。
また武蔵剣法の基本術傳として「天狗傳剣法」の『二刀剣之巻』を伝授する形となる。
この部分がある程度マスターできないと武蔵の遺した深遠な芸術型の真意がなかなかに理解出来ないのでないかと思われるのである。





●有心流剣道
組太刀型二十五本に六箇之大事の口傳、また流儀導歌等を伝える古式剣術。流儀の型体系としては一刀剣術に小太刀、極意太刀型等が含まれる。
組太刀型の本数は比較的少ないが、当会としては古典組太刀型を学ぶ前に天狗傳剣法の一刀剣術(技法傳数百手と秘剣法数本)を十二分に錬磨する形をとっている。







●不動神言金縲流鎖術
不動明王を遠祖と仰ぐ鎖兵法流儀。様々な鎖武器、八種の基本技術、奥傳秘技、秘密口傳、多数の導歌等を伝える。
伝える武器は「寸鎖鎌・鎖實手・陣鎖鎌・大鎖鎌・雙龍鎌・魂飛・長鎖・魂平」等であり、基本技術から奥傳秘技、そして秘密口傳、極意導歌迄が含まれる。祕傳書としては各武器全ての実物大の精密彩色図が含まれる











●大道無門佛殺流如意自在棍棒術
遠祖を恋法師一休宗純と仰ぐ秘武器術流儀。様々な秘武器を伝えるがその基本武器術として「一刀剣・小太刀・二刀剣・鐵扇」の技術を伝え、その発展として様々な秘武器術を伝える。ブロック毎に上の階梯に入る為のそれぞれの関門が設けられている事が特徴。
最後の『允可寸鐵之巻』に入る為には二大祕術の修得が必需となる。































●龍影流長刀術
長刀術と鎖鎌術を伝える古式戦場武芸。長刀術は太刀合に加え槍合型(槍と薙刀が戦い薙刀が勝つ形)を伝え、数十手の基本操法に加え組形四十本程が流儀自体の基本体系であるが、薙刀型を学ぶ前に六尺棒術の基本技術(裏表十八手)と古式型(十三本)を学ぶ形をとっており、また奥傳としては独特の「長巻」の組型(太刀合十三本)を伝える方式である。








●天狗傳棒術
奥山に巣くう修験天狗武芸者達が伝えと言う日本の古傳武芸、それは江戸期の古流武術の裏に存在し、流儀武術と併傳して継承されてきた。
天狗傳剣術や天狗傳相撲体術等に加え古傳の棒術等がある。
各系の古流棒術の基本技法傳であるが、当会の保存する系脈では打棒十手と車棒(廻し棒)八手に言う風に纏められている。この部分は非常に重要技法傳であり、根源的に純和式、日本式の棒遣いの技術が纏められているのである。これは中国南北の棍法、杆術とも、また琉球式の棍術とも違う日本独特の技術傳となっている。








●戸田長門守流棒術
棒術の名門戸田清眼流の流れを汲む棒術の専門流儀。棒合形と太刀合形を基本として伝え、加えて様々な棒術における口傳棒を多数伝える。